名古屋駅前で待ち合わせをするとき、「ナナちゃんの前で」と言ったことがある人は多いのではないでしょうか。
高さ6mを超える巨大なマネキン人形、ナナちゃん。
名鉄百貨店本店の閉店や名古屋駅周辺の再開発計画をめぐり、「ナナちゃんはいなくなってしまうの?」「もう見られなくなるの?」と心配していた人もいるのではないでしょうか。
結論からいうと、**2026年10月現在、ナナちゃん人形は撤去されておらず、これまでと同じ場所で活躍を続けています。**
2026年2月、名古屋鉄道はナナちゃん人形を当面現在の場所に残す方針を発表。
同年4月からは名鉄百貨店から名古屋鉄道へ所属が変わりました。
ただし、名古屋駅の再開発計画そのものは見直しの影響を受けており、今後の街の姿がすべて決まったわけではありません。
今回は、ナナちゃん人形のプロフィールや歴史、名古屋駅の再開発計画、そしてナナちゃんの今後について紹介します。
名古屋のアイドル「ナナちゃん人形」の歴史とプロフィール

ナナちゃん人形は、1973年(昭和48年)4月28日に誕生しました。
当時の名鉄百貨店セブン館の開業1周年を記念して設置されたもので、名前は公募によって決定。セブン館の「セブン」にちなんで、「ナナちゃん」と名付けられました。
誕生から50年以上。名鉄百貨店のシンボルとしてだけでなく、名古屋駅前のランドマークとして、多くの人に親しまれてきました。
季節やイベントに合わせて様々な衣装に身を包み、交通安全や防火キャンペーンのたすきをかけるなど、名古屋の街に彩りを添えてきました。
ナナちゃんのサイズは、高さ6m10cm、体重600kg、バスト2m07cm、ウェスト1m80cm、ヒップ2m15cmという堂々たるプロポーションを誇ります。
その圧倒的な存在感と愛らしい姿は、地元名古屋の人々だけでなく、観光客にも親しまれ、待ち合わせ場所としても利用されるなど、まさに名古屋のシンボルとして定着しています。
ナナちゃんの妹「ミナちゃん」もいる!
ナナちゃんには、妹にあたる「ミナちゃん」もいます。
ミナちゃんは2011年に登場した、ナナちゃんの6分の1サイズの人形です。
ナナちゃんほどの大きさはありませんが、姉妹で名鉄百貨店のPR活動などに関わってきました。
名古屋駅前を刷新する5400億円の巨大再開発プロジェクト

現在、名古屋駅前では、リニア中央新幹線の開業を見据えた大規模な再開発計画が進行中です。
名鉄が主導するこのプロジェクトは、総事業費約5400億円という巨額を投じ、名鉄百貨店、名鉄バスターミナル、近鉄パッセなど既存の6つのビルを解体し、31階建てと29階建ての2棟の高層ビルを建設するという壮大な計画です。
新ビルには、オフィスや商業施設、ハイブランドの高級ホテルが入居し、2棟を結ぶ空中回廊も計画されています。人々の交流を促進し、子供たちの声が響くような賑わいの場を創出することを目指しており、2027年度からビルの建設が始まり、2033年度には一部の施設が開業、2040年代前半にはプロジェクトの全てが完成する予定となっていました。
それに伴い、名鉄百貨店の本店は2026年2月28日に、名鉄グランドホテルは2026年3月22日に営業を終了。
ところが、この計画は現状、うまく進んではいません。
2025年末、建設工事の入札参加者から辞退があり、名鉄は再開発計画のスケジュールを未定。
計画の見直しを余儀なくされました。
ナナちゃん人形についても、当初は、再開発に伴って一時的に移動する想定でしたが、当面は現在地に残る方針へと変わっています。
ここで注意したいのは、再開発が中止と確定したわけではないことです。
ナナちゃん人形の今後
このような大規模な再開発の中で、多くの人々の関心を集めているのが「ナナちゃん人形の行方」です。
長年、名鉄百貨店の前に立ち続けてきたナナちゃん。建物が解体されるのであれば、人形も撤去されてしまうのではないかと心配する声が上がるのも自然なことです。
しかし、2026年2月10日、名古屋鉄道はナナちゃん人形を当面、現在の場所に残す方針を発表しました。
名鉄百貨店本店は2026年2月28日に営業を終了しましたが、ナナちゃんまで一緒にいなくなったわけではありません。
2026年4月からは、ナナちゃんの所属も名鉄百貨店から名古屋鉄道へと変わりました。
ナナちゃんは名鉄百貨店の閉店とともに役目を終えたのではなく、名古屋の街を盛り上げる存在として、新しい段階に入ったといえそうです。
ただし、「今後も永久に同じ場所に立ち続ける」と確定したわけではありません。
再開発計画の変更や進展の状況が変わる可能性はあるので、今後も動向に気を付ける必要はありそうです。
現時点では、ナナちゃんがいなくなることを前提に考える必要はなさそうです。
街の変化を見守ってきた存在
1973年に誕生したナナちゃんは、半世紀以上にわたって名古屋駅前に立ち続けてきました。
その間、名古屋の街も、人々の暮らしも、大きく変化しています。
ファッションや流行が変わり、商業施設が生まれては姿を変え、待ち合わせの方法もスマートフォンの普及によって変わりました。
それでもナナちゃんは、いまも名古屋に立ち続けています。
広告塔としての新しい役割
ナナちゃんは、名鉄百貨店の広報部員として企業や商品のPRにも活躍してきました。
2026年4月からは名古屋鉄道の所属となり、引き続き広告やイベントなどで活用されています。
さらに、2026年6月には、定番衣装もリニューアル!
名鉄カラーを取り入れた衣装や、周辺の「ナナちゃんストリート」にも新たな装飾が施され活気づいています。
百貨店の閉店によって、ナナちゃんの役割が終わったわけではありません。むしろ、名鉄グループや名古屋の魅力を発信する存在として、新しい展開が始まっているといえます。
街の風景が変わるなかで、長年親しまれてきたキャラクターをどのように生かしていくのか。今後の取り組みにも注目したいところです。
ナナちゃん人形はこれからも名古屋のシンボルであり続ける
名古屋駅前の再開発計画によって、ナナちゃん人形がなくなってしまうのではないかと心配していた人もいるでしょう。
しかし、2026年10月現在、ナナちゃんはこれまでと同じ場所に立ち続けています。
名鉄百貨店本店は閉店しましたが、ナナちゃんは名古屋鉄道の所属となり、衣装の変更や広告・PR活動を通じて、引き続き名古屋の街を盛り上げています。
新しいビルが建ち、駅前の景色が変わっても、ナナちゃんはそこに昔から知っている風景がひとつ残っている。
それだけで、どこかほっとする人もいるのではないでしょうか。
街の再開発というと、どうしても建物の規模や利便性、経済効果などに注目しがちです。しかし、街の魅力は、それだけで決まるものではありません。
誰かとの待ち合わせを思い出したり、昔の買い物の記憶がよみがえったりする。そんな個人的な思い出が積み重なって、街への愛着が生まれていくのだと思います。
ナナちゃん人形は、これからの名古屋駅前がどんな姿に変わっていくのかを見守りながら、今日もいつもの場所に立っています。
名古屋の街が新しくなっていくなかでも、「ナナちゃんの前で待ち合わせしよう」と言える日常は、これからも続いてほしいものです。


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