【名古屋駅シンボル】”銀のぐるぐるの塔”なぜなくなった?今どこに?跡地に何できる?

見どころ
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名古屋駅の桜通口(ロータリー)といえば
かつて真ん中にあった

“銀のぐるぐる”こと

モニュメント 「飛翔(ひしょう)」

を思い出す人も多いでしょう。

長年、市民や観光客の待ち合わせスポットとして親しまれたあの塔は、リニア開業に向けた駅前再整備により撤去されました。

この記事では、

• 飛翔の現在の場所

• ロータリーの真ん中に何ができるのか

• 地下街ユニモールや「ターミナルスクエア2」の整備予定

について、最新情報をわかりやすくまとめます。

銀のぐるぐる「飛翔」とは?名古屋駅ロータリーのシンボル塔だった

1989年に設置された「飛翔」は、高さ約23メートルのステンレス製モニュメント。

名古屋駅前のロータリーの中央に立ち、

“銀のぐるぐる”や
“ときんときんの塔”
“ぐるぐるスパイラル”

などの愛称で親しまれました。

同じ地元の人でも呼び方がことなり
これ!と言った呼び名はありませんが

「あれ、あの、名駅にあったぐるぐるの!銀色の!真ん中にあったやつ!」というニュアンスで
「ああ!あれね!!」と伝わる、不思議な存在です。

ちなみに、デザインは「未来への発信」をテーマにしており、見る角度によって形が変わるユニークな構造。

夜はライトアップされ、名駅のランドマーク的存在でした。

なぜ撤去されたのか

撤去の理由は、リニア中央新幹線の開業に向けた駅前再整備。

名古屋市は、駅前広場を「車中心」から「人中心」へと変えるため、大規模な再開発を進めています。

飛翔の周辺は歩行者動線が複雑で、バスやタクシーの混雑も課題でした。

そのため、再整備の第一歩として2022年6月に撤去工事が始まり、同年10月までに完了しました。

飛翔はまだあるの?今どこに保管されている?

撤去後の飛翔は解体され、名古屋市港区の市有地に一時保管されています。

当初は「ささしまライブ」や「高架下」への移設も検討されましたが、高さ制限や景観の問題で難航。

2025年時点でも、再設置場所は正式決定していません。

中京テレビの2024年の報道によると
長年飛翔を撮り続けた市民が「もう一度あの姿を見たい」と語っており、再建を望む声はいまも根強いようです。

跡地には何ができる?

名古屋駅前ロータリーの真ん中、つまり飛翔の跡地には、「ターミナルスクエア」と呼ばれる新たな広場空間が整備される予定です。

この計画は、名古屋市の「名古屋駅駅前広場再整備プラン」に基づくもの。

主な目的は、

• 歩行者の回遊性を高める

• 駅とまちをつなぐ“交流の場”を作る

• 雨風を防ぐ大屋根を設置

など、現代的で快適な駅前空間を目指しています。

ロータリーとしての「円形構造」は廃止され、交通の流れを整理する

三差路型交差点(Y字型)

へ変更される見込みです。

歩行者の視界も開け、開放的な空間になる予定です。

跡地に建つ「ターミナルスクエア2」とは

名古屋市は、駅前再整備エリアを複数の区画に分けており、そのうちの一つが「ターミナルスクエア2」です。

飛翔跡地を含むこのエリアには、

• 屋根付き広場

• 案内所・交番・店舗スペース

• バリアフリー対応の通路

などを整備する計画があります。

「ターミナルスクエア1」「2」「3」といった構成で、名駅前全体を分割しながら段階的に整備する方針です。

跡地・地下街ユニモールの整備も進行中

地上の再整備にあわせて、地下街ユニモールの改修も進められます。

ユニモールは飛翔の真下に直結する地下街で、古くから通勤・観光客の通路として親しまれてきました。

今回の計画では、

• バリアフリー通路の改善

• 新しい案内サインの設置

• 耐震・防災設備の更新

などが予定されています。

また、将来的にはリニア中央新幹線駅ともスムーズに接続するよう設計されます。

完成はいつ?再開発のスケジュール

名古屋駅前の再開発は、リニア開業に合わせて進行中ですが、全体の完成までは長期計画です。

• 2026年度:名鉄名古屋駅地区の解体工事スタート

• 2027年度:新築工事着工(リニア関連含む)

• 2033年度:第1期竣工(商業・オフィスなど)

• 2040年代前半:全体完成予定

ターミナルスクエア2を含む駅前広場整備は、この再開発と連動して行われるため、2030年代前半頃に部分的に利用開始される見込みです。

名駅の10年後はどう変わる?

再整備後の名古屋駅は、

「車のロータリー」から「人が主役の広場」へと進化します。

名古屋市は、「世界に誇るターミナル」を目指し、広場にはイベントや展示もできる空間を設ける構想です。

また、夜間照明や緑地空間も取り入れ、にぎわいと快適さを両立させるデザインになる見通しです。

飛翔が果たした“象徴”の役割を、新しい建築と広場が引き継ぐ形になるでしょう。

まとめ:名古屋駅の“シンボル”は新しい時代へ

名駅の真ん中にあった「飛翔」は、時代の節目に姿を消しました。

しかし、その跡地には、より多くの人が集い、行き交う“次の名古屋の顔”が誕生しようとしています。

• 飛翔は港区に保管中(再設置は未定)

• 跡地にはターミナルスクエア2を整備

• 地下街ユニモールも刷新

• 全体完成は2030年代〜2040年代を予定

これから名駅がどう変わっていくのか。

銀のぐるぐるの記憶とともに、新しい名古屋駅の姿を見届けたいですね。

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